2017/11/21

2017/11/21
ブル

先日の投稿に、さらっと
はじめて【ブル】みたよ~~~って書いたんですが、
【ブル】って何?
って、思われた方もいたと思うので
ちょっぴり説明しますね。

ブルは、牛革です。

実は、牛革といっても
年齢や性別、去勢有無で呼び方が違うんです。

【カーフ】
生後6カ月以内:赤ちゃん牛ですね。人間の赤ちゃんと一緒ですご~くキメが細かいです。
ただ、赤ちゃんなので皮も薄く、サイズも小さいです。

【キップ】
生後半年以後から1年余り。カーフに比べると厚み、強度が増します。
※カーフ、キップは革屋さんにいっても、最近なかなかないみたいですね。
先日も書きましたが、皮は副産物です。食用のお肉としていただいた牛の皮を
なめして革、製品にします。赤ちゃん牛は、病気などなんらかの理由で
長生きできなかった子の皮なんです。なので、とても希少です。

【ステア】
生後3~6カ月以内に去勢したオスで、生後2年以上を経たものの皮。
※革屋さんで売られている半裁や切売されているのは、ステアが多いかな~

【カウ】
生後2年以上のメスの成牛の皮。
ここは、女性だからかステア(オス)に比べると、厚みがない感じです。

【ブル】
生後3年以上のオスの成牛の皮。
※当店にある雑誌をみましたが、ブルの説明は一切かかれていませんでした。
あまり知られていないのかもしれませんね。

はい、でました【ブル】!!
今回、私がはじめてみた革です。
カーフやキップより、目にする機会は少ないように思います。
なんで?って思いますよね。
【ブル】は、去勢していないオスの牛です。つまり、種牛。
実は、去勢しないで種牛になる牛は、ごくわずかなんです。
革は荒々しく、キメは粗いです。
バッファロー?って思うような、シボがあります。
サンプルをいただいてきたので、気になる方は見にきてください。

なんだか、今日は長くなってしまいましたね。

※※※ 注 意 ※※※
やはり希少なものは、値段も高いですし、
雑誌などでもいい革!のように書かれていますが、
何を作るのか、どのようなシーンで活用するのか、
商品イメージにあうかなどが大事で、
いい革!悪い革!はないのでは?
ご自身のイメージや用途にあう、革がいい革なんだと思います。